梅毒は性交渉によってうつる代表的な感染症です。

治療薬「ペニシリン」が発見されるまでは不治の病でしたが、現在では早期治療で完治できます。

しかし、感染しても潜伏期間中は症状がないため、なかなか気付けない病気です。症状が進行すると日常生活もままならなくなるため、いかに早期発見できるかが大切です。

できるなら感染から3カ月以内の治療が望ましいです。感染から長期間経過しても治療は可能ですが、治療が長引く可能性が高くなります。

心当たりがあれば検査しておきましょう。

梅毒とは?

梅毒の原因は梅毒トレポネーマという病原菌で、感染すると全身に様々な症状が出ます。

「昔の病気じゃないの?」と思っている人もいますが、今でも感染者が一定数はいます。

感染症法による感染症発生動向調査によると、1999~2012年は500例−900例で推移してきていますが、2013年は1200例を超えるなど再び流行の気配すらあります。

梅毒の感染経路

梅毒トレポネーマは低酸素状態でしか長く生存できないため、感染経路は限定されています。ほとんどが粘膜の接触を伴う性行為(ディープキス、フェラチオ、コンドームを使わない挿入行為など)です。

ただし、感染力は非常に強いです。

コンドームなしの性行為では30%~40%の感染率があると言われており、コンドームの使用が必須ですが、コンドームを使用しても感染する可能性はゼロではありません。

梅毒の症状・潜伏期間

梅毒に感染後、およそ1週間から13週間の潜伏期間を経て発症します。

梅毒の症状は初期・中期・後期・末期の4段階に分かれます。

初期では無症状or感染した部分のみ、中期では全身に症状が出ます。

現在では後期・末期症状に進むことはほぼありませんが、早期発見・早期治療が何よりも大切です。

ペニシリン系の抗生剤を服用すれば完治する

梅毒の治療はペニシリン系の抗生剤を使用します。完治までの期間は症状によって異なりますが、初期感染なら2週間~4週間で完治します。

おわりに

梅毒は初期の自覚症状が少ないため、早期発見できなければ大変なことになります。

HIVと同様に血液検査でチェックできるので、HIVとセットで検査しておくことをおすすめします。

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